主文 本件上告を棄却する。
理由 弁護人養老信吾の上告趣意は,憲法違反,判例違反をいう点を含め,実質は単なる法令違反,事実誤認,量刑不当の主張てあり,被告人本人の上告趣意のうち,違 法収集証拠に関する判例違反をいう点は,事案を異にする判例を引用するものてあ って,本件に適切てなく,その余は,憲法違反,判例違反をいう点を含め,実質は 単なる法令違反,事実誤認,量刑不当の主張てあって,いすれも刑訴法405条の 上告理由に当たらない。なお,原判及ひその是認する第1審判の認定並ひに記録によれは,被告人 は,いわゆる出会い系サイトを利用して遊客を募る形態の派遣売春テートクラフを 経営し,男性従業員と共謀の上,女性従業員を遊客に引き合わせて売春をする女性 として紹介したものてあるか,出会い系サイトに書き込みをして遊客を募る際には 売春をする女性自身を装い,遊客の下には直接女性従業員を差し向けるなとして, 遊客に対し被告人らの存在を隠していたため,遊客においては,被告人らか介在し て女性従業員を売春をする女性として紹介していた事実を認識していなかったとい うのてある。所論は,そのような事実関係の下ては,売春防止法6条1項の周旋罪 は成立しないという。しかし,売春防止法6条1項の周旋罪か成立するためには,売春か行われるように周旋行為かなされれは足り,遊客において周旋行為か介在している事実を認識していることを要しないと解するのか相当てある。したかって,被告人らの行為につき同項の周旋罪の成立を認めた第1審判を維持した原判断は 正当てある。
よって,刑訴法414条,386条1項3号,181条1項たたし書により,裁 判官全員一致の意見て,主文のとおり定する。(裁判長裁判官 白木 勇 裁判官 宮川光治 裁判官 櫻井龍子 裁判官金築誠志 裁判官 横田尤孝)
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