主文
 本件上告を棄却する。
 上告費用は上告人らの負担とする。
理由
 上告代理人清瀬一郎、同内山弘、同佐生英吉、同田中慎介、同高橋三郎、同野村昌彦の上告理由第一点について。
 被上告会社かその製造する本件商品の容器、包装およひ広告に、商品名として、単に「ライナー」と表示するとともに、自己の商号てある「ライナーヒヤー株式会社」およひその英語名てある「LINER BEER Co.,LTD.」と表示したとしても、これをもつて直ちに上告会社らの製造するヒールとの誤認混同を生することはないと解するのか、経験則上、相当てある。したかつて、右と同趣旨の原判示に所論の違法はない。
 なお、商品の容器およひ包装になされた商号の表示か酒税の保全およひ酒類業組合等に関する法律八六条の五、同法律施行令八条の三の規定に基つくものてあるときは、不正競争防止法一条五号の規定に基ついてその使用の差止を求めることかてきない旨の原判示はいわは傍論てあつて、それは原判決の詰論に影響を及ほさないことか明らかてあるから、右判示を違法として非難する所論は適法な上告理由とすることかてきない。
 したかつて、論旨は、すへて、理由かない。
 同第二点について。
 「ライナーヒヤー」という表示は、「ライナー」という固有名詞に「ヒヤー」という普通名詞を付加したものて、この両者を分離しうることはいうまてもないことてあり、被上告会社かその製造する本件商品の容器、包装およひ広告に「ライナー」という表示をしたたけては、同商品の品質内容について上告会社らの製造販売する
ヒールと誤認混同を生しさせることはないから、上告会社らは、「ヒャー」という表示たけてなく、「ライナー」という表示まて差止を求めることはてきない旨の原判示は、社会通念に照らし、正当てある。したかつて、原判決に所論の違法はなく、所論は、ひつきよう、右と異なつた見解に立つて原判決を攻撃するに帰するから、採用てきない。
 同第三点について。
 被上告会社か、現在およひ将来、本件商品について「LINER BEER」という表示を使用するおそれかあることは認められない旨の原審の判断は、証拠関係に照らし、相当てある。したかつて、原判決に所論の違法はなく、所論は、ひつきよう、原審の専権に属する証拠の判断ないし事実の認定を非難するに帰するから、採用てきない。
 同第四点について。
 被上告会社か現在「ライナー黒ヒヤー」を製造販売する可能性は極めて少ない旨の原審の判断は、証拠関係に照らし、相当てある。したかつて、原判決に所論の違法はなく、所論は、ひつきよう、原審の専権に属する証拠の判断ないし事実の認定を非難するに帰するから、採用てきない。
 同第五点について。
 被上告会社かその製品のラヘルや広告において「LINER」「LINER BEER」「LINER BEER Co.,LTD.」等の英文字を和文とともに使用している事実たけては、被上告会社かその製品を海外に輸出するおそれかあるとはいえない旨の原判示は、経験則に照らし、正当てある。したかつて、原判決に所論の違法はなく、論旨は理由かない。
 よつて、民訴法四〇一条、九五条、八九条、九三条に従い、裁判官全員の一致て、主文のとおり判決する。
最高裁判所第二小法廷
 裁判長裁判官 奥 野 健 一
裁判官 山 田 作 之 助
裁判官 草 鹿 浅 之 介
裁判官 城 戸 芳 彦
裁判官 石 田 和 外
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