平成25年9月5日判言渡 同日原本領収 裁判所書記官
平成23年(ワ)第32257号 商標権侵害差止請求事件
口頭弁論終結日 平成25年8月20日
判 東京都台東区<以下略>
原 告 株式会社ナヒ 同訴訟代理人弁護士 中 村  一 同 粟谷しのふ 同訴訟復代理人弁護士 山 崎 岳 人東京都千代田区<以下略>
被 告 株式会社ウインライト 同訴訟代理人弁護士 原 秋 彦 同 中川直政主文 原告の請求をいすれも棄却する。
訴訟費用は原告の負担とする。
 事実及ひ理由
第1 請求
1 被告は,インターネット及ひ携帯端末により行う映像面を介した麻雀ケームの提供に当たり,その映像面に別紙被告標章目録記載1の標章を表示してはならない。
2 被告は,インターネット及ひ携帯端末により行う映像面を介した麻雀ケームの提供の役務に関するインターネット上のウェフ広告に,別紙被告標章目録記載1ないし3の標章を使用してはならない。
3 被告は,その提供するインターネット及ひ携帯端末により行う映像面を介し た麻雀ケームの映像面から,別紙被告標章目録記載1の標章を抹消せよ。4 被告は,インターネット及ひ携帯端末により行う映像面を介した麻雀ケーム の提供の役務に関するインターネット上のウェフ広告から,別紙被告標章目録 記載1ないし3の標章を抹消せよ。第2 当事者の主張
1 請求原因等
(1) 当事者
ア 原告は,麻雀台ソフトの開発・販売等を目的とする株式会社てある。
 イ 被告は,携帯端末,コンヒュータ等の電子機器用ソフトウェア,コンテンツ,ハートウェアの企画,設計,開発,製造,ライセンス管理,配信及ひ販売等を目的とする株式会社てある。 (2) 原告の商標権原告は,別紙商標権目録記載の商標権を取得した(以下,その登録商標を 「本件商標」といい,その商標権を「本件商標権」という。)。(3) 被告の行為
ア 被告は,携帯電話,スマートフォン及ひコンヒュータ上て行うことかてきる,「雀ナヒ」との名称のオンライン対戦型麻雀ケーム(以下「本件ケーム」という。)を提供している。
イ 被告は,本件ケームの提供に当たり,映像面に別紙被告標章目録記載1の標章(以下「被告標章1」という。)を付している。
ウ 被告は,本件ケームの広告を内容とする情報に被告標章1並ひに別紙被 告標章目録記載2及ひ3の標章(以下,それそれ「被告標章2」「被告標 章3」といい,被告標章1と併せて「被告各標章」という。)を付して電磁的方法により提供している。
 (4) 本件商標と被告各標章の類否ア 本件商標の構成は,別紙商標権目録記載のとおりてあるところ,コシッ ク体の「JanNavi」及ひ「シャンナヒ」の文字からなる。 本件商標は「シャンナヒ」との称呼を生しる。
本件商標のうち「シャン」の部分は麻雀の略語を指し,「ナヒ」の部分 は「ナヒケーション」の略語てあるところ,ナヒケーションはユーサーか 目的へたとり着けるように手助けする機能を指すから,本件商標からは, 通信機能を用いてオンラインて行う麻雀ケームとの観念を生しる。イ 被告各標章の外観は,別紙被告標章目録記載1ないし3のとおりてあ る。
 被告各標章は「シャンナヒ」との称呼を生しる。
被告各標章は,携帯電話又はハソコンを用いて行う麻雀の対戦型オンラ インケームとして広く知られており,通信機能を用いて行う麻雀のオンラ インケームとの観念を生しる。ウ したかって,被告各標章は,本件商標と称呼及ひ観念か同一てあり,外 観も類似てあることから,本件商標に類似する。(5) 役務の類否 被告による本件ケームの提供は,本件商標の指定商品又は指定役務のうち,第41類の「インターネットのネットワークを利用して対戦する麻雀ケ ームの提供,通信を用いて行う麻雀ケームの提供」「麻雀競技会の企画・運 営又は開催」「麻雀大会の企画・運営又は開催」「娯楽の提供,娯楽情報の 提供」(以下,これらを総称して「本件各指定役務」という。)に含まれる。したかって,被告は,本件各指定役務と同一の役務について,被告各標章 を使用したものといえる。(6) 以上によれは,被告は,本件商標権を侵害する者又は侵害するおそれか ある者(商標法36条1項)に当たる。よって,原告は,被告に対し,商標法36条1項及ひ2項に基つき,被告 各標章の使用の差止め及ひ抹消を求める。2 認否及ひ被告の主張
(1) 請求原因等の認否
ア 前記1(1)イ,(2),(3)ア及ひイは認め,前記1(1)アは不知。前記1(3)ウについて,被告か,インターネット上て提供する本件ケームを広告する情報の中て被告各標章を使用していることは認める。
 イ 前記1(4)及ひ(5)は争う。(2) 被告の主張
ア 被告は,平成23年7月19日,被告を請求人とし,原告を被請求人として,本件各指定役務を含む以下の指定商品及ひ指定役務に係る商標登録 を,商標法50条1項の規定により取り消すことを求める3件の商標権一 部取消審判を請求し(取消2011-300679,取消2011-30 0680,取消2011-300681),同年8月2日その旨登録され た。第9類 業務用テレヒケーム機,家庭用テレヒケーム機,ケーム機(テ レヒション受像機専用のもの),コンヒュータ用フロクラムを記 憶させた記憶媒体第41類 インターネットのネットワークを利用して対戦する麻雀ケ ームの提供,通信を用いて行う麻雀ケームの提供,麻雀の教 授,麻雀競技会の企画・運営又は開催,麻雀荘の提供,麻雀 大会の企画・運営又は開催,麻雀用具の貸与,娯楽の提供, 娯楽情報の提供,ケームセンターの提供,会員制による教育 ・娯楽の提供イ 特許庁は,平成24年12月18日,上記各登録取消審判事件について, 被告の請求に理由かある旨の各審をした(以下「本件各審」という。)。ウ 原告は,知的財産高等裁判所において,本件各審の取消しを求める3 件の審取消請求訴訟を提起したところ(同裁判所平成25年(行ケ)第 10023号ないし第10025号事件),同裁判所は,平成25年6月20日,上記各事件において原告の請求を棄却する判をし,これらの各 判は確定した。以上により,本件商標権のうち本件各指定役務に係る部分は,平成23 年8月2日に消滅したものとみなされる。第3 当裁判所の判断
1 本件は,原告か,被告による本件ケームの提供についての被告各標章の使用か本件各指定役務についての本件商標に類似する商標の使用に当たるとし て,被告各標章の使用の差止め及ひ抹消を求めるものてある。ところて,証拠(甲4,乙32,35及ひ36の各1ないし3)及ひ弁論の 全趣旨によれは,本件商標権について,本件各指定役務を含む指定商品等に係 る商標登録を取り消す旨の審か確定したこと及ひ平成23年8月2日に商 標権一部取消し審判の予告登録かされたことか認められる。したかって,本件 商標権のうちの本件各指定役務に係る部分は,平成23年8月2日に消滅した ものとみなされる(商標法54条2項)。以上によれは,本件各指定役務に係る本件商標権の行使をいう原告の請求 は,その根拠を欠くものというほかない。2 よって,原告の請求はいすれも理由かないのて,これを棄却することとし, 主文のとおり判する。
 東京地方裁判所民事第46部
裁判長裁判官 長谷川 浩 二 裁判官 清野正彦 裁判官高橋 彩
判例本文 判例別紙1

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